メテオラの修道院は、ビザンチン時代後期およびトルコ時代には、迫害を受けたキリスト教修道僧たちの聖域でした。彼らはこの不毛の人を寄せつけない高さ400mもの岩山に、ビザンチン芸術の中心を築き上げたのです。その歴史は、11世紀に始まります。しかし、既に9世紀頃より隠者たちが岩の割れ目や洞窟に住み着いていました。そして時代とともに修行僧の数が増え、僧院が建てられるようになったのです。
15世紀から16世紀にかけて最盛期には24を数えた修道院も、今日では5つの修道院にしか人が住んでいません。これら修道院と、それを支える奇岩群が織りなす景観はまさに幻想的で、世界中からの観光客を引きつけて止みません。
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